定比例の法則(ヨウ化鉛)




 

ヨウ化鉛の沈殿物生成反応

一定量のヨウ化カリウム溶液に硝酸鉛溶液を続けて入れると、生成される沈殿物の量は、最初は増加を続けている途中、ある点に達すると、もはや増加しません。
これはヨウ化カリウム溶液がすべて反応して硝酸鉛溶液を続けて加えても、これ以上の反応が起こらないからです。したがって、次のように結論づけることができます。

  1. 反応した「ヨウ化カリウム」と「硝酸鉛」、または生成された「ヨウ化鉛」と「硝石」の質量の間には一定の割合が成立します。
  2. 「ヨウ化鉛」をなす成分物質の間には一定の質量比が成立します。

定比例の法則

「一つの化合物を構成する成分元素の質量比は、常に一定である」というのが定比例の法則です。定比例の法則は1799年にフランスの化学者プルーストによって提案されました。