イオン結合




 

イオン結合の形成とエネルギー

電子を失って(+)陽イオンになりやすい粒子(例えば、金属原子)と、電子を得て(- )陰イオンになりやすい粒子(例えば、非金属原子)が接近すると、二つの粒子は、互いに電子をやり取りしながら,18族元素のような安定した電子配置を持ちます。

この二つの陽イオンと陰イオンとの間には、次の二つの力が作用します。

  • 引力:陽イオンは、(+)電荷を帯び、陰イオンは( – )電荷を帯びているため、これらの間には静電引力が作用します。
  • 反発力:二イオンが非常に接近すると、陽イオンと陰イオンの電子雲の間に強い反発力が作用して、エネルギーの高い不安定な状態になります。つまり、お互いを押し出します。

イオン結合の距離はどのように決定されるのでしょうか?

イオン結合の最も適切な距離引力と反発力を合わせて、エネルギーが最も低い状態です。まさにこの距離がイオン結合距離になります。